親は適切な技術と知識を備えることで余裕をもって子供と向き合うことができ、養育能力を高めることができるようになる。「親教育」により、前向きな養育や乳幼児の安全に関する知識の習得が可能となる。
ところで、男女かかわらず親性脳の発達は妊娠期から始まるが、そこには大きな個人差があることが分かっている。そのため、すべての対象者に等しい支援を行うのではなく、情報科学技術を活用して個々の心身特性に合った親教育・親子支援を自身でカスタマイズしながら得ていくことが重要となる。
例えば、親性発達度合いの「見える化」、一人ひとりの発達に合った親性教育プログラムの開発などが進んでいる。こうしたプログラムを自治体が採り入れ、産休・育休中の人々が積極的に活用できるようにすべきである。
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