母親学級や父親学級、母子手帳で「アタッチメント(愛着)」の重要性を広く周知させる

子供の発達に関して、近年注目されているのが「アタッチメント(愛着)」である。アタッチメントの原義は「くっつく」ということで、子供が恐怖や不安を感じた時に、親や特定の大人にくっついて「大丈夫だ」という安心感に浸り、保護してもらえる確かな見通しを持つ経験である。

幼少期に十分なアタッチメントを経験することが、後の幸福感にとり決定的に重要ということが、多くの研究によって明らかになっている。幼少期に安定したアタッチメントを経験できなければ、人生の様々な場面で問題に直面したり、心身の病を抱えたりする確率が高くなる。

乳幼児期のアタッチメントの重要性について、社会全体に啓発していく必要がある。まずは、自治体が主催する母親学級や父親学級での周知、母子手帳への記載などに取り組むべきである。