現行の介護保険制度では、介護を担う家族への配慮が乏しいという課題がある。要介護者に同居家族がいると、原則として訪問介護(生活援助)が受けられない。これは、被保険者の受給権を行使できないという点で問題である。
また、家族介護となると、現行制度では社会的支援が極めて乏しく、介護虐待の原因にもなりがちである。加えて、介護のために仕事を辞めざるを得ない場合もあり、生活が困窮しやすい。
要介護者に着目するだけでなく、介護をする家族も一体的に支援できる制度が必要である。
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