ミサイル防衛システム(ⅯⅮ)を強化する

米中の軍事衝突や中国による台湾侵攻が発生した場合、中国が日本にミサイル攻撃を仕掛けることが十分に予想される。現在のミサイル防衛(MD)システムでは、同時多発攻撃を受けるとすべてのミサイルを撃破することはできない。そのためMD網を強化するだけでなく、レーザーや電磁波兵器の開発を急ぐ必要がある。

また、米軍が対中抑止力を維持するために北東アジアにミサイルを配備する場合は、日本の領域内へのミサイル配備を受け入れる覚悟が必要である。 同時に、中距離弾道ミサイルの脅威が顕在化しないように、中国との間でホットラインの設置等、危機管理と信頼頼醸成の枠組みを強化する必要がある。

また、北東アジアでの中距離弾道ミサイルの無制約な配備を規制するため、米中露を含む多国間の軍備管理条約締結の必要性を訴えていく必要がある。