北朝鮮の非核化に伴う軍事的脅威の減少や、軍事的な方法を可能な限り使用せずに非核化を達成することは、対北朝鮮政策における日韓の共通利益である。対北朝鮮政策は、日韓が協力することで、互いに補い合いながら展開できる可能性がある。
例えば、日朝国交正常化と経済協力は、北朝鮮にとっては潜在的には魅力あるカードである。韓国が単独で南北協力を進めると、韓国による吸収統一を狙っていると見て、北朝鮮の警戒感を呼び起こす。それを緩和するためには、日朝協力との組み合わせが一つの選択肢となる。実際に、金大中政権はそれを構想した。そうした可能性を考慮に入れ、韓国と協力していく必要がある。
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