初等教育において海洋教育を行う

日本は海洋国家として、初等教育の段階から海は地球人の共有財産であることを気づかせ、自然に対する感謝と慈しむ心を育む「海洋教育」を重視すべきである。

その際、キーワードとして考えられるのは、①地球―水の惑星、かけがえのない海、②生態系サービスもしくは自然の恵み―生態系の働き(機能)、③生物多様性―生態系サービスと生物多様性の関連性、生態系の機能と生物多様性の関連性、④新たな地質時代「人新世」アントロポセン、大加速時代―急速な地球環境の改変、⑤SDGs、⑥海から身を守る安全性、防災―海への畏れ、などである。

これらを通して学ぶ動機付けを与え、これを“幹”として、海洋温暖化、海面上昇、生物多様性の減少、海洋廃棄物、海洋環境の保全、沿岸域の総合的管理などの“枝葉”へとつなげてゆく。