第二のレアアース危機に備え、海外のレアメタル鉱山買収など中長期戦略を策定する

国家の存立と繁栄に資源の安定供給は不可欠である。第二のレアアース危機に備えて中長期的な国家戦略を策定すべきである。

国内の金属鉱業は大きく衰退し、金属鉱業事業団(現JOGMEC)による日本国内の広域調査は平成15年に終了した。しかし、まだ相当量の鉱量を残している休廃止鉱山も少なくない。山口県東部のタングステン、島根県東部のモリブデン、北上山地や北海道の金・銀などの鉱床はまだ一定のポテンシャルを残しており、将来の探査・開発に向けた基礎データを収集しておく必要がある。

資源安の時期に、国内の備蓄の量や対象鉱種を増やす、備蓄の一環として海外のレアメタル鉱山を買収することなども検討すべきである。