韓国における知日人材を戦略的に育成する

日本にとって韓国は経済・安全保障上の重要なパートナーであるにもかかわらず、現在の韓国政官財界には日本の事情に通じた調整役となる人材が不足している。戦略的観点に立ち、韓国における知日人材を戦略的に育成していく必要がある。

例えば、韓国の各界で活躍する中堅層や青年指導者の中から毎年数名を日本側の費用負担で日本に招請する。そして日本滞在中は、関心のある地域や事業の視察、関係者との面談や交流の機会を提供し、将来韓国の指導者となる人材の対日理解を深める。同時に、日韓指導層の相互交流を促進し、交渉仲介ルートの強化を図るべきである。その際、日韓の文化的な違いを認識しておくことは、相互不信に基づく厳しい日韓関係を改善し、未来を拓く上での基礎となる。