「日米韓戦略対話メカニズム」(日米韓2+2)を創設し、三国の首脳会談を定例化する

中国の脅威の高まりを背景に、アジア太平洋地域では日米豪戦略対話(TSD)やクアッド(日米豪印戦略対話)など、ミニラテラルな戦略対話の枠組み整備が進んでいる。日米韓においても、米韓・日韓の二国間対話だけでは、三国間の迅速な同盟内調整には不十分である。朝鮮半島および北東アジアに対するアメリカの関心を高め、積極的な関与を促すため、日韓が連携して、日米豪の枠組みをモデルとした「日米韓戦略対話メカニズム」(トライアングル2+2+2)を創設すべきである

さらに、三国間の政策決定の迅速性と整合性の確保を図るためには、戦略対話枠組みの整備に加えて、首脳相互が定期的そして頻繁に会合を重ねる体制整備が必要である。日米および日韓首脳会談を定例化するともに、三国の首脳が一堂に会し、直接意見を交換して同盟政策の決定に導くための会合を定例化すべきである。