地域全体で学校に関わりウェルビーイングを高める

本来の学校は、子供たちだけでなく、学校教育と直接関係ない人にとっても、ウェルビーイングを高めるポテンシャルを持っている場である。例えば、子供たちの通学の安全を確保するために、道を整備したり交通状況を見直したりすれば、結果として地域の交通安全が増進される。また、学校は、様々な文化芸術活動に触れる場となったり、放課後教室や見守り活動を通じて多世代が関わったりする拠点となりうる。

しかし、現在の学校は開放性に欠け、ネガティブループが発生しやすくなっている。生徒も教師もストレスを感じやすく、お互いのつらさが伝播し合って、学校が「なんとなくつらい」場になってしまっている。学校に様々な人の目が入ることで、サードプレイスのようなものが派生し、子供たちが閉鎖性を感じずに済むようになる。あるいは、時に地域の人の手を借りることで、先生たちのウェルビーイングも守ることができる。学校がもたらす地域社会のウェルビーイングに着目し、地域全体で学校に関わるべきである。