「新リプロダクティブヘルス」政策に取り組む

リプロダクティブヘルスとは、人口を再生産し次の世代を産むために健康を保持することで、WHO が人口の再生産を考えて1970 年頃から使っていた言葉である。しかし、 1990 年代のカイロ国際人口・開発会議および北京女性会議で「リプロダクティブヘルス/ライツ」という言葉に変えられ、ヘルス(身体的にも精神的にも健康な状態)よりもライツ(自分の意思で自分の身体のことを自分で決める権利)が強調されるようになった。もう一度、ヘルスに重点を置いた政策に取り組む必要がある。

産む性のためのヘルスは、少女の時から獲得していかなければならず、男女ともに、自分たちの子供が社会に貢献し未来を作ることを、子供の頃から教わらなければならない。これを「新リプロダクティブヘルス」政策と呼びたい。産む性の尊重を前提とした適切な教育により、十代妊娠やセクハラの横行を防ぎ、次世代に繋がる社会づくりに国民が共通して取り組めるようにすべきである。