0~1歳児保育利用者にアタッチメント(愛着)関係の重要性を伝える機会を設ける

子供の発達に関して、近年注目されているのが「アタッチメント(愛着)」である。アタッチメントの原義は「くっつく」ということで、子供が恐怖や不安を感じた時に、親や特定の大人にくっついて「大丈夫だ」という安心感に浸り、保護してもらえる確かな見通しを持つ経験である。0~1歳の時期は、子供が親(特定の養育者)との間にアタッチメント(愛着)関係を築く時期である。この時期には、子供にとって自分の欲求が親に受け入れられる体験を重ねることが重要になる。

したがって、0~1歳児が保育園を利用する保護者に、家庭で良好なアタッチメント関係の形成がなされるように、情報提供をすることが極めて重要である。入園時や事前説明の場で、家庭でのアタッチメント関係の重要性を伝えることを保育所保育指針に明記し、全ての親が情報に触れられる機会を保障する必要がある。