クアッドに英国を加えた新サイバー同盟を構築する

世界的に繰り広げられるサイバーグレートゲームでは、様々な国がデータセンターへのアクセスを競っている。旧大英帝国で構成される5ヵ国はインテリジェンスを共有しており(ファイブアイズ)、この枠組みに日本も参加すべきという議論がある。

ファイブアイズは、アナログの無線通信を主流としていた時代のものであり、日本は今の時代に適した新たな枠組みを提案すべきである。具体的には、サイバー攻撃の主な発信源である中国・ロシア・北朝鮮・イランに対抗するために、日米豪印によるクワッドに英国を加えた新しいサイバー同盟を構築する。米国の大西洋側のパートナーは英国であり、太平洋側の最有力なパートナーは日本であるため、このサイバー同盟への米国の期待は大きい。

ただし、日本は憲法21条第2項に「検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを犯してはならない」とあり、他国のような諜報活動はできない。また、スパイ防止法もない。従って法整備を併せて検討する必要がある。