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【海外子育てコラム_カンボジア vol.3】 家事・育児と仕事両立のリアル

EN-ICHI編集部

2025年10月8日

カンボジア人の旦那さんとプノンペンで5人のお子さんを育てているさやかさん。なんと、現地で保育園を経営しているそうです。今回は、働く母として日々奮闘するさやかさんに、カンボジアにおける仕事と育児の両立事情についてお話を伺いました。

―出産後はすぐにお仕事に復帰される方が多いとか?

はい。カンボジアの育休ってすごく短いんです。基本的に3ヶ月、産前産後もらえても6ヶ月くらい。だから3ヶ月経ったら復帰するのが当たり前って感じですね。特に今子供を産んでいる世代は、共働きが当たり前の環境になってきています。数年前は祖父母に預けていたのが、最近では自分たちだけで育てる家族が増えている気がします。

―生後3ヶ月でみんな保育園に預けるんですか?

いや、保育園ではそんな早い月齢の子はあまり受け入れていないです。大体10か月ぐらいから預かってくれる園が多いと思います。だから、それまでは家で見るしかないんです。

だいたい、おじいちゃんやおばあちゃん、親せきに見てもらうパターンが多いですけど、それが難しい場合に頼りになるのが「家政婦さん」です。

カンボジアの市場の様子⓵

―家政婦さんを雇うのが一般的なんですか?

そうですね。家政婦さんを雇うのは結構主流です。家に住み込みで来てくれたり、日中だけ来てくれたり、スタイルはいろいろあります。

料金はピンキリで、住み込みで料理や掃除もしてくれる人だと1か月400~500ドル(約7~8万円)くらいです。カンボジアの平均給与が月250~400ドルなので、給料としては悪くないと思います。逆に言うと、住み込みのパターンはそれなりにお金がある家庭じゃないと雇えないですけどね。

―さやかさんのご家庭では、家政婦さんを雇っていますか?

うちは家政婦さんは頼まずに、夫婦で分担しています。でも周りの家庭は結構頼ってますよ。共働きが前提の社会なので、それが当たり前という感覚です。住み込みで、家事から育児まで全部任せているおうちもあります。

―なぜ家政婦さんを雇わない選択をされたんですか?

もちろん余裕があればお願いしたい気持ちもあるけど、信頼できる人を見つけるまではそれなりに時間も手間もかかるし、続かないことも多い。だったら最初から自分たちでやったほうがいいなっていうのが、我が家のやり方です。他人が家の中にいることのストレスもあるし、やっぱり「自分たちの子どもは自分たちで育てたい」という気持ちも強くて。

※写真はイメージです

―お子さん5人いらっしゃるんですよね?それで家政婦なしはすごいです…!

大変です(笑)。ご飯作って、洗濯して、送り迎えして…。でも、夫がすごく協力してくれるのが大きいです。私が料理している間に子どもを見てくれたり、逆に私がお風呂に入れている間に夫が料理してくれたり。家事も育児も2人で協力してやっています。最初のころはケンカも多かったですが、今は自然に“あうんの呼吸”で動けるようになりました。

―素敵ですね。旦那さんはもともと家事・育児に協力的だったんですか?

3人目ぐらいまでは私が中心でやっていて、いろいろと思うところもあったんですが、4人目・5人目が生まれてから、夫婦の間で“調和”が取れるようになったと思います。いろいろとやり方やタイミングでぶつかることもあったけど、今はお互いに自然と補い合えるようになったと思います。子供が増えるたびに夫も成長してくれた感じです。

※写真はイメージです

―カンボジアでは一般的に夫が子育てに協力的な家庭が多いのでしょうか?

うーん、どうでしょう。私の周りの家庭はわりと夫婦仲良くて、家事も子育てもする良い旦那さんが多いけど、ちょっと視野を広げると…現実は厳しいかもしれないです。お酒を飲んでばかりで家のことは何もしない、仕事もしていないっていう男性も少なくないです。

―それはちょっときついですね。

カンボジアって「婿入り文化」で、奥さんの家に夫が入るスタイルが多いんです。だからか女性の方が強い家庭が多いように感じますね。実際、女性の方が経済的にも精神的にも柱になっている家庭が多い印象です。

―仕事と家事の両立って大変ですよね。特に大変だと感じるのはどこですか?

ご飯づくりですね。やっぱりご飯だけは絶対に必要でしょ?どれだけ忙しくても、子どもたちにはちゃんとしたものを食べさせたい。でも毎日作るのは本当に大変。こればっかりは誰かにお願いしたい気持ちが常にありますね。

―日々の食事準備で何か工夫していることはありますか?

そんなにないですが、しいて言えばすぐにつくれる乾麺を常備しています(笑)。我が家には電子レンジがないので、基本はその場で調理して、すぐ食べる。私が作りたてが好きなので、作り置きはほとんどしていなくて。だからその都度、炊いたり焼いたりして、食べる分だけを作ってます。乾麺のうどんとか、簡単にできるものをストックしておいて、帰ったらさっと作れるようにしてますね。でもやっぱり栄養も考えなきゃいけないし、日々悩ましいです。

カンボジアの市場の様子②

【海外子育てコラム_カンボジア】
vol.1 プノンペンで5人を育てる日々
vol.2 “祈るしかない”出産環境
vol.3 家事・育児と仕事両立のリアル
vol.4 柔軟すぎる教育システムと情緒教育の欠如

家庭 ダイアローグ・コラム