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【海外子育てコラム_米国 vol.2】プリスクールが映し出す米国の教育格差
米国在住13年、ラスベガスで一人娘を育てるよりこさん。第2回は、プリスクールについてお伺いしました。高額な保育料の裏側にある「教育の格差」と、日米の教育観の違いが見えてきました。
※プリスクール(preschool):日本でいう幼稚園・保育園の中間のような存在で、主に3〜5歳の未就学児を対象に保育・教育を提供する施設
幼児教育は「預け先」ではなく「投資」
―アメリカのプリスクール事情について教えてください。
最初に通わせていた、治安の良いエリアにあるプリスクールは、月額1,550ドル(約23万円)でした。これに諸経費が加わると、毎月の支払いはさらに膨らみます。正直、最初は躊躇しましたが、安い園には、やはりそれなりのリスクや環境の悪さがあります。
―なかなか衝撃的な金額ですね。現在は、別のプリスクールに通われているとか。
はい。現在は「大学付属」のプリスクールに通わせています。2年待ち続けてようやく入園できました。月額1,210ドル(約18万円)と、以前よりは少し抑えられましたが、それでも高いですよね。
でも、ここは単なる託児所ではなく、大学の研究機関と連携した「発達支援と教育の研究現場」なんです。定期的に研究員が来て子供の発達診断を行ったり、科学的根拠に基づいた「能力を伸ばす遊び」がカリキュラムに組み込まれています。運営側も、親が忙しい共働きや研究者であることを前提としているので、日本の幼稚園のような「親の負担」が極めて少なく、非常に合理的です。なので、とても満足しています。
日本語学校で感じた文化の違い
―日本の保育園・幼稚園と比べるとどうですか?
だいぶ違いますね。例えば、ラスベガスにある日本語学校に見学へ行った際、3歳児でも「椅子に座って先生の話を聞く」という規律が求められていました。日本人にとっては、当たり前の感覚だと思いますが、うちの娘はそのような環境に慣れていないので、比較的自由に振舞っていました(笑)。
一方、アメリカのプリスクールは個人がしっかり尊重されます。各自が好きな時に好きなコーナーへ行くこと、一人になりたいときには一人になる時間とスペースを確保するなど、それが「個の表現」として肯定されます。
―日本の「集団の調和」と、米国の「個の自由」。どちらが良い悪いではなく、社会が求める人間像が根本から違うのかもしれませんね。
そうですね。アメリカでは、型にはめることよりも、その子の興味をどう爆発させるかに重きを置くように思います。ただ、この自由すぎる環境の中で、日本人としてのアイデンティティや「日本語」をどう守っていくか。そこにはまた別の努力が必要だと思っています。

※写真はイメージです
【海外子育てコラム_米国】
vol.1 自宅出産を選んだ理由と、米国医療の「サバイバル」な現実
vol.2 プリスクールが映し出す米国の教育格差
